理論をひととおり知った上で、具体的にケースに当てはめてみること。それが大事。それやらないと、意味なし。仕事に関係することでも、世の中のニュースでも、漫画や映画などでも、当てはめてみるとより深く/または違った角度から見ることができるような気がして楽しい。「新しい視点を会得する」楽しさの話。
Amazonにおける内容紹介はこちらから『ゲーム理論 (図解雑学)』
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以下、目次の紹介です。
単行本: 223ページ
出版社: ナツメ社 (2004/08)
発売日: 2004/08
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『ゲーム理論 (図解雑学)』目次
はじめに
第1章 なぜ今「ゲーム理論」が注目されているのか
ゲーム理論ブームが到来した?
● MBAを取った友人の言葉
● ゲーム理論ブームの到来
ゲーム理論とは何だろう
● 2人以上の「プレイヤー」の意思決定を扱う理論
● 経済学から生まれたゲーム理論
学問分野でのゲーム理論の活躍
● 80年代以降のゲーム理論の大ブレイク
● あらゆる分野で用いられるゲーム理論
なぜ、今、ゲーム理論なのか?①
― 理論的に社会現象や経済現象を説明する
● ニュースの株式市場に対するコメント
● 行き当たりばったりではない説明
なぜ、今、ゲーム理論なのか?②
― 少ない原理で多くの問題を解くことができる
● 1次方程式の応用範囲
● 数学を背景としたゲーム理論の実力
なぜ、今、ゲーム理論なのか?③
― 合理主義・個人主義を学ぶ
● 全体主義から個人主義へ
● 個人が自律的に行動する社会
なぜ、今、ゲーム理論なのか?④
― 国際化社会・異文化交流における説明のツール
● 日本式経営の良さが理解されるまで
● 世界のビジネスマンが使う共通のワード
なぜ、今、ゲーム理論なのか?⑤
― 相手の出方を考える戦略的思考
● 日常生活で相手の行動を考えているか
● ゲームと考えて冷静に見つめる
なぜ、今、ゲーム理論なのか?⑥
― 社会科学と自然科学の違い
● 統計学とゲーム理論の違い
● 自然科学にはない新しい考え方
第2章 ゲーム理論の基本―同時ゲームと交互ゲーム
同時ゲームか、交互ゲームか
● ゲーム理論の基礎となる2種類のゲーム
● 他のプレイヤーのそれまでの行動がわかるかどうか
同時ゲームを構成する3つの要素
● 同時ゲームで大切な3要素
● プレイヤー=主体、戦略=行動、利得=利益
● 利得は正確な数値ではないこともある
同時ゲームの例① 文秋vs.新朝 PART1―特集記事競争
● もっとも基本的なゲーム―2人同時ゲーム
● どちらの特集を組むべきか?
利得行列を書いて分析しよう
● 特集記事競争における3要素
● 利得行列=早見表
絶対優位な戦略「支配戦略」を探せ
● 相手の行動をシミュレーションする
● 支配戦略=相手の戦略に関わらず、自分に優位な戦略
ゲームの結果=ゲームの解
● お互いに支配戦略があるときは、お互いにその戦略を選ぶ
● 新朝の立場から考えると
同時ゲームの例②―サンペイ君とルイス君
● 金貨拾いゲーム
● どちらがボタンを押しに行く?
どちらか一方だけに支配戦略があるときは?
● サンペイ君だけに支配戦略がある
● ルイス君に支配戦略はあるか?
誰の立場でゲームを考えるか
● 相手の支配戦略に対する最良の戦略を選択する
● 自分がプレイヤーでも第3者の立場で考える
同時ゲームの例③ 文秋vs.新朝 PART2
● お互いに支配戦略がないときは?
● ゲームの解とはならない戦略の組み合わせ
ナッシュ均衡とは?
● お互いに最良となる戦略の組み合わせ
● ナッシュ均衡からは動けない
読み合う先に行く着く結果
● 戦略の組み合わせがゲームの結果を決める
● 読み合いの果てにナッシュ均衡に辿り着く
ゲームの解はナッシュ均衡で決まり!
● 今までの原則もナッシュ均衡で説明できる
● 共通した原理で整合的に説明する
交互ゲームの例①―文秋vs.新朝 PART3
● 文秋が先に記事を決める場合
● 文秋の発売日は慎重よりも2日早い
交互ゲームでは「ゲームの木」で考える
● 同時ゲームは利得行列、交互ゲームはゲームの木
● 選択肢の方向に進む
交互ゲームも同時ゲームも思考法は同じ
● 先手の立場で考え、後手の立場で考える
● まず後手の立場で考える
「先読み」で考えよ
● 交互ゲームを解く最大のポイント
● 先手の立場で考える
交互ゲームにおけるゲームの解
● すべての場合に対する最適な選択
● 実際には起きていない意思決定点をも示す必要がある
「先読み」を解く―バックワードインダクション
● 「先読み」の「解法のテクニック」
交互ゲームの戦略とナッシュ均衡
● 交互ゲームの原則と交互ゲームにおける戦略
● 交互ゲームの解=ナッシュ均衡の1つ
第3章 基本で読み解くゲーム理論のキーワード
基本的なゲーム理論で解けるキーワード
● ゲーム理論のキーワードを読み解く
● ビルを建て替えるか?否か?
ビルの投資競争
● 2つのビル会社のリニューアル
● 弱虫ゲームとは?
ゲームを変えろ!
● 結果がわからない「弱虫ゲーム」
● 「小ビル」のオーナーが勝者になるには?
コミットメント―自分を高速することで有利になる!?
● 背水の陣は相手に知らせる!
● コミットメント=自らを拘束する
先手有利か、後手が有利か?
● 先手を取ることがコミットメントの最も簡単な方法
● コミットメントは必ず優位になるわけではない
インセンティブとは何か?
● 人間が行動する動機
● 制度やルールによるインセンティブを明らかにする
インセンティブと契約の問題例
● 本の著者と出版社の関係
インセンティブ計約―歩合給と固定給
● 出版社は10%の印税契約を選ぶ
● 歩合給の限界と費用・成果・監視に対する不確実性
交渉力を考える
● ゲーム理論の大きな研究課題
● 渡辺家の土地購入における交渉
交渉の要因①:選択肢・決裂点・利益
● 交渉の決裂点と利得
● 交渉の「最終通牒権」をとる
最終通牒権を取る―ギリギリまでの譲歩を引き出す方法
● 最終通牒ゲーム
● Wが最終通牒権を取った理由
社会的余剰と余剰の分配
● 交渉成立は2人の利益
● 2人の利益の合計
● 総余剰は売買価格によらない
市場原理と余剰の再分配
● 余剰から見た市場
● 総余剰の最大化と余剰の再分配
オークション
● 売り手が1人の市場
● いろいろなオークション
競り
● 競りをゲーム理論で考える
● 2番目に高い評価額で落札する
競争入札―劣位な戦略の繰返し削除
● 封印入札は同時ゲーム
● 劣位な戦略とは
競争入札のゲームの解
● 劣位な戦略の繰返し削除
● 競りと同じ結果
インターネットオークションと自働入札方式
● インターネットオークション
● 自動入札制度とそのしくみ
セカンドプライスオークション
● 自動入札方式とセカンドプライスオークション
● ゲーム理論によるオークション分析のまとめ
囚人のジレンマ―2国の環境汚染を例に
● 環境問題から町内会の問題まで
● 2国間の湖水汚染と経済負担のジレンマ
囚人のジレンマの由来
● 「協力しない」が支配戦略
● 「囚人のジレンマ」のおはなし
囚人のジレンマの例
● 囚人のジレンマの条件
● 囚人のジレンマの例―軍拡競争、激安競争、環境問題等々
第4章 少し高度なゲーム理論の戦略的思考法
交互ゲームと同時ゲームの混合形
● もう少し先のゲーム理論
● 囚人のジレンマに対する1つの解決法
部分ゲームと部分ゲーム完全均衡
● ゲームの解の基本は「先読み」
ゲームを変えて囚人のジレンマを解決する
● 囚人のジレンマを協定や契約で解決する
● 罰則を適用することができない場合は?
決める順番を考えよ―循環多数決と戦略的投票
● 社会選択論と決め方の科学
● J国の国会審議
循環多数決
● 循環多数決=コンドルセのパラドックス
● 正直に投票するとは限らない―戦略的投票
戦略的投票ゲーム
● 戦略的投票ゲーム―ゲーム理論で考える
● 第2段階では正直に賛成。しかし第1段階では?
現在の1万円と1年後の1万円の価値
● ファイナンス理論での将来のお金と現在のお金の価値
● 将来のお金を現在価値にする
割引率と交渉力
● 利得の時間割引と交互提案ゲーム
● 交互提案ゲームを解く―2回目の交渉は?
交互提案ゲームにおける交渉力
● 交互提案ゲームを解く
● 割引率が低いと早く決着しようと交渉力が弱まる
繰返しゲーム
● 同時ゲームと交互ゲームの究極の混合形
● 繰返しゲームの利得
先読みがある限りは協力できない
● 有限の繰返しゲーム
● 有限の繰返しゲームでは囚人のジレンマは解決できない
「先読み」をしない「無限の」繰返しゲーム
● 無限回の繰返しゲーム
● 無限回繰返しゲームの利得
トリガー(引き金)戦略
● 無限回繰返しゲームの戦略
協力の達成とフォーク定理
● 長期的な見方が協力を達成する
● 罰則の役割と重要性
● フォーク定理
アクセルロッドの実験とオウム返し戦略
● 囚人のジレンマを実験する
● オウム返し戦略
限定合理性と実験経済学
● 「先読み」の限界
● 実験経済学
スポーツの戦略とゲーム理論
● スポーツの試合はまさに「ゲーム」
● サッカーのPK戦
ナッシュ均衡のないゲーム
● ナッシュ均衡の存在しない同時ゲーム
● 確率的に戦略を選択する「混合戦略」
期待値を考え、ゲームの解を求める
● 期待値を利得と考える
● どちらか一方に蹴るほうが良いとゲームの解にはならない
最悪の事態を考え、その場合を最善にする
● このゲームの解を求める1つの方法
● 最悪の事態を考え、それを最善にする確率は?
マキシミニ戦略とゼロサムゲーム
● マキシミニ戦略
● ゼロサムゲームでは、マキシミニ戦略はナッシュ均衡
戦略的思考の神髄
● 自分の得意戦略を使う確率は小さく
● ナッシュ均衡の存在―第4章のまとめとして
第5章 不確実性と情報をゲーム理論で考察する
不確実な状況下でのゲーム理論
● 完備情報ゲーム
● 不確実性とゲーム理論
期待値・期待金額とリスク
● 期待値と同じ金額を確実にもらうことは等価ではない
● リスクプレミアムと確実性同値
利得の期待値―期待利得
● 期待利得と期待金額を区別する
● 期待効用理論
リスク回避と限界効用逓減との関係
● リスク回避と金額に対する限界効用の逓減
● リスクを考慮した意思決定
モラルハザード
● 保険加入者の倫理観の欠如?
● 一般用語として使われだしたモラルハザード
モラルハザードの原因とインセンティブ
● 道徳の欠如ではなくインセンティブで考える
● モラルハザードの原因と情報の非対称性
インセンティブ契約とモラルハザード
● 再考―第3章の出版社と著者の契約
● 努力に対する成果に不確実性が存在する場合
リスク回避とインセンティブ契約
● 高い努力をしても失敗する確率を組み入れる
● リスク回避がインセンティブ契約の効果を減ずる
プリンシパルとエージェントの理論
● リスクの一部を分担する
● 出版社の負担で、著者の報酬を増やす
● リスクの分担にも限度
「固定額+歩合給」でインセンティブを引き出す
● リスクが大きすぎれば固定給のほうが良い
● 固定給+歩合給が良い制度を生み出す
逆選択―相手の「属性」がわからない
● 個人の事故率は、個人の選択する行動か属性か
● 行動が観察できないモラルハザード、属性がわからない逆選択
逆選択のモデル:能力差に応じた賃金
● さまざまな逆選択の例
● 英語能力の高低で賃金の差をつけたい
不完備情報ゲーム
● プレイヤーの属性に不確実性があるゲーム
● 今までのゲーム理論にルールを追加して考える
情報集合と信念
● プレイヤーは「信念」で情報集合内の不確実性を推測する
整合的な信念―不確実な状況の推測と相手の行動
● 相手の行動から導かれる信念
● ゲームの解において、行動と信念は整合的でなければならない
ベイジアンナッシュ均衡と逆選択の結果
● ベイジアンナッシュ均衡―不完備情報ゲームの解
● 逆選択のために望む結果が得られない
情報の非対称性から見た「資格」の役割
● 英語資格の有無で属性を見分ける
● 逆選択を防ぐ方法―シグナリングとスクリーニング
シグナリングゲーム
● 英語資格取得のゲーム
● 資格の有無はわかるが、その属性はわからない
シグナリングゲームを解く
● ベイジアンナッシュ均衡のポイントを確認
● シグナリングゲームのベイジアンナッシュ均衡
シグナリングゲームの解
● ベイジアンナッシュ均衡であることを確かめる
シグナルを出すためのコストが大切
● シグナリングコストが同じなら、うまく働かない
● シグナリングゲームの問題点
情報とリスクのゲーム理論―まとめ
● 目に見えない「情報」のために費用を払う
● 行動が情報を運ぶ
第6章 大きく広がるゲーム理論―最新研究トピックス
むかでのパラドックス
● むかでのパラドックスと限定合理性
限定合理性アプローチのゲーム理論
● 完全合理性と限定合理性
● 完全合理的アプローチと物理学の摩擦のない面
進化ゲーム理論
● 2つの限定合理的なゲーム理論
● 進化ゲーム理論
実験経済学と行動ゲーム理論
● 実験ができない社会科学
● 行動ゲーム理論
● 知の集積
もう1つのゲーム理論―協力ゲームの理論
● 個人が単位か、提携が単位か
● ゲーム理論の広がり
おわりに
さくいん
単行本: 223ページ
出版社: ナツメ社 (2004/08)
発売日: 2004/08
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