【もくじ紹介】 手塚 貞治 『戦略フレームワークの思考法』

「本を読めば仕事ができるのか?」という口にするのも恥ずかしい安易な批判的疑問がある。同じく、「フレームワークを知れば仕事ができるのか?」という類も。でもそれって、「本を読んでます」「フレームワークを知っています」という勘違いアピールが原因だったりする。何が言いたいかというと、そういうアピールはしないほうがいい、ってことです。

読んで、知って、試して、繰り返して、精度を上げて、結果を出して始めて意味があり、評価もされる。評価されないって結構しんどいけど、結果が出るまでアピールはしないほうがいい。

仲間がいる場合は別として、思考法やフレームワークはできるだけこっそり学んで実践するのが吉。決して無駄にはならないと信じると同時に、「これはあくまで道具である」という意識を持って。ソフトを頭にインストールする、ってイメージで。

フレームワークにはどんな種類があるのかある程度知ったなら、この本で理解を深めるのがよさそう。で、使ってみる、と。おそらく、明日明後日には結果は出ないけど、1年後とか3年後とか長い目で期待して。無駄にはならない知識です。

ここで村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の中にあった
時間をかけることを恐れてはいけないよ。たっぷりと何かに時間をかけることは、ある意味ではいちばん洗練されたかたちでの復讐なんだ。
という言葉を思い出した。自分がやろうとしていることは「復讐」なのかもしれない。


戦略フレームワークの思考法
手塚 貞治
単行本(ソフトカバー): 192ページ
出版社: 日本実業出版社 (2008/9/11)
発売日: 2008/9/11
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以下、目次の紹介です。



手塚 貞治 『戦略フレームワークの思考法』 目次

はじめに


第1章 「思いつき思考」ではなく、「フレームワーク思考」をしよう

1-1 戦略フレームワークって何だ?

▶ フレームワークとは?

▶ フレームワークを使うメリット

1-2 フレームワーク自体を「答え」と思い込むという誤解

▶ 「万能論」と「無用論」

▶ 複雑なものを単純化する道具

1-3 戦略コンサルタントのフレームワークの活かし方とは?

▶ 第1ステップ:まずは仮説を設定しよう

▶ 第2ステップ:設定した仮説を分析する

▶ 第3ステップ:全体を俯瞰して結論づける

1-4 求められるフレームワークは「提言型」+「共同作業型」へ

▶ フレームワークはコミュニケーションツールでもある

▶ コンサルタントはファシリテーターとしての役割も求められる

1-5 フレームワークは3つに大別できる

▶ フレームワークの本質を理解する


第2章 ルールがないなかで網羅性を実現するための”並列化”

2-1 並列化思考は6つの切り口でとらえて活かす

▶ 実は「並列化」は扱いにくい?

▶ ①「事実」による分類

▶ ②「法則」による分類

▶ ③「それ以外」による分類

2-2 網羅性のある並列化を実現する5つの要因を知る

▶ 明確な事実や法則で区切れないときの並列化とは?

▶ 要件① 有用性があるか?

▶ 要件② 図示ができるか?

▶ 要件③ 語呂合わせができるか?

▶ 要件④ 権威づけができるか?

▶ 要件⑤ 認知限界の範囲で収まるか?

2-3 並列化思考の実践① 外部要因を分析する

▶ PESTでマクロ環境を分析する

▶ 経営戦略論の理論背景となった「SCPモデル」

▶ 業界分析の「5F」で自社を客観視することができる

▶ 業界内の「4つの競争地位」

2-4 並列化思考の実践② 内部要因を分析する

▶ マッキンゼーによって提唱された「7S」

▶ 資源の競争優位性を分析するVRIO分析

2-5 並列化思考の実践③ 内部要因と外部要因を統合する

▶ 3C分析は内部要因を統合する際に活かす

▶ 自社の認識を新たにするきっかけとなるSWOT分析

▶ 「SWOT分析」のポイントは評価のしかた

2-6 並列化思考の実践④ 戦略選択肢を網羅する

▶ マーケティングのフレームワークは4Pから4Cへ

▶ 差別化を図るための基本競争戦略とブルーオーシャン戦略

2-7 階層構造がある場合に使うタテの並列化とは?

2-8 並列化思考は現状分析とアイデア出しに役立つ


第3章 「流れ」のなかで気づきを与える”時系列化”

3-1 時系列化思考とは?

▶ 時間の流れに沿って考えると、見えてくるもの

3-2 時系列化思考の実践① 人間行動の流れで考える

▶ マーケティングで活用される「AIDMA」と「AISAS」

▶ 「生活シーン」での人間行動の流れを考える応用例

3-3 時系列化思考の実践② 事業活動の流れで考える

▶ PDSとPDCAはマネジメントサイクルの基本

▶ 事業活動を具体的に分解したバリューチェーン

▶ TOCは生産プロセス全体を効率化する生産管理手法

▶ 営業管理での時系列化思考の実践の応用例

3-4 時系列化思考の実践③ ライフサイクルで考える

▶ ”人間んも一生”としてライフサイクルを考える「発達8段階」

▶ 学習塾を例にライフサイクルを考える

▶ ”商品の一生”を考える「商品ライフサイクル」

▶ その他のライフサイクル事例

3-5 時系列化思考の実践④ 歴史観で考える

▶ 超長期のスパイラルな進化

▶ 「歴史は繰り返す」ということの応用事例

3-6 時系列化思考の4つの用途を押さえる


第4章 2軸の意味を吟味して使う”二次元化”

4-1 二次元化思考とは?

▶ なぜ二次元なのか?

4-2 二次元化思考を活かすための3つのポイントを知る

▶ 留意点① 2軸の独立性

▶ 留意点② 軸の連続性

▶ 留意点③ 軸の定量性

4-3 二次元化思考の実践① ポジショニング(位置づけ)を考える

▶ 商品特性のポジショニング

▶ 対象顧客のポジショニング

4-4 二次元化思考の実践② ポートフォリオで事業間の関係を考える

▶ PPMはポートフォリオの”基本”だが…

▶ 「商品 ― 市場マトリックス」で新分野進出を考える

▶ 客観性を求めるならば「業績指標マトリックス」

▶ どうしても3軸を1つのシートに入れたい場合には

▶ ポートフォリオの応用例

4-5 二次元化思考の実践③ リサーチで関係性を発見する

▶ 累積生産量と単価コストの関係を示す「経験曲線」

▶ 集中特化と高収益の関係を示す「V字カーブ効果」

4-6 二次元化思考のおもな用途は3つある


第5章 3パターンを使いこなすフレームワークの実践

5-1 3大フレームワークを使いこなしたコミュニケーションの実践例

5-2 数字や高度手法なしに、フレームワークを使いこなせるテクニックとは?

▶ 3つのポイントに気をつける

▶ 他者の批判にさらすことで、発想はどんどんよくなる


おわりに

INDEX


戦略フレームワークの思考法
手塚 貞治
単行本(ソフトカバー): 192ページ
出版社: 日本実業出版社 (2008/9/11)
発売日: 2008/9/11
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